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体験日記

執事 無垢品宗生

VOL.132 映画リメンバー・ミーを鑑賞して

檀信徒の皆さま熱中症になってないですか? この夏は本当に毎日毎日暑くてどうしようもないです。40度を超えたとか、35度以上の真夏日が何日連続だとか、聞いているだけで暑苦しいですね。西日本では7月上旬に豪雨被害もありました。被災された地域の一日も早い復興をお祈りしております。
そんな異常気象のなか、現在羅漢寺ではお盆も終わり徐々に秋彼岸へ向けての準備が始まったところです。

さて前置きが長くなりましたが本題です。今回は今年の春に公開された映画「リメンバー・ミー」のお話です。もう体験日記といいながら仏教体験ですらないという、ただの映画の感想です。どうかお付き合いください。
ある休日にたまたま時間が空き、久々に一人で映画でも観るかとスマホをのぞいてみると「死者の国」という言葉がふと目に留まりました。「ディズニー・ピクサー」のアニメらしいのですが随分重いテーマを扱うのだなと思いながら、なんとなく気になったので映画館に出向いてみると、タイミングよく鑑賞することが叶いました。
「これは!」と興奮を隠せなかったのは物語の舞台や設定です。メキシコで行われている「死者の日」という行事は年に一度の数日間、亡き人が現世に戻って来るというお祭りで、日本のお盆に非常によく似ているのです。また仏教でいう「倶会一処」、すなわち「愛しい方と彼岸で再会できること」を連想させるような、先祖代々のガイコツ達がテーマパークのような死後の世界で明るく生き続けている姿は希望が持てます。こんな世界なら一度は行ってみたいと思ってしまいますし、これだけたくさんのご先祖様が待っていてくれるなら臨終の際にさぞ心強いことでしょう。
この映画のキーワードは〝二度目の死〟。「生者の国」の誰からも思い出してもらえなくなった時に訪れる、自らの存在が永遠になくなってしまうという再びの「死」。賑やかすぎる「死者の国」において唯一の切ない設定ですが、裏を返せば故人を大切に思い続けることが立派な供養になるということでもあります。

今回、日本以外にもご先祖様との交流を持てる国があることを偶然知りましたが、亡き人を通じて彼岸に思いを寄せることは世界共通のようです。ちょうどレンタルも始まったみたいなので秋彼岸に一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。きっとご先祖様に感謝したくなるはずですよ。
「一経入魂」

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ウグイス谷から 住職 佐山拓郎

住職 佐山拓郎(平成26年 普山 第40世)

昭和のある年の秋彼岸、東京下町の小さなお寺で生まれる。
前職はサラリーマン。縁あって目黒の羅漢寺の住職となる。

仏教手習い草紙 執事 福田貴宏

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執事 無垢品 宗生

縁を大切にしたいと人気声優と手紙のやりとりを続け、
今年の1月には彼らが司会を務めるラジオ番組にも出演する。

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