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体験日記

執事 無垢品宗生

VOL.130 第3回らかん仏教文化講座「写された仏像」に参加して

 皆さまこんにちは。節分も過ぎ、少しだけ春の気配を感じながら毎日を送っております。そうはいってもまだまだ寒いですけどね。
 今回は2月10(土)開催「らかん仏教文化講座」第3回「写された仏像」に参加したお話をしたいと思います。主催は仏教文化資源研究会さんで会場は五百羅漢寺法堂です。
 この講座は、毎回テーマを変えながら第14回まで続く仏教文化を学ぶ連続講座です。記念すべき第1回の講師は当山の堀上人でした。
 今回の講師は江戸東京博物館学芸員の岡塚京子先生です。写真術の歴史から始まり、文化財調査の写真撮影の重要性、芸術作品としての仏像写真。さまざまな時代の写真師(家)や代表作を年代ごとにご紹介いただきました。特に文化財調査の項では、昭和24年の法隆寺の壁画の焼損の際に記録されていた写真が再現に役立ったとのこと。ひとくちに「写された仏像」といっても学術と芸術の両面があるということを改めて学びました。
 あっという間の90分の講義も終わり、片付けをされていた先生を捕まえて、個人的に気になっていたことを質問してみました。皆様もご存じのとおり当山は305体の都指定有形文化財の仏像を管理しております。私がこちらに就職したときには既に撮影禁止だったので、写真を撮ることによる直接的な仏像への影響や、文化財を撮影することの良し悪しについて深く考えたことはありませんでした。受講中に「そういえばなんで禁止なんだっけ」という単純な疑問が湧き上がり「そうだ、今聞いてしまおう」と思い立ったわけであります。
 お疲れのはずの先生は急な質問にもイヤな顔ひとつせず、にこやかにお答えくださいました。まず表面的な影響に関してはフラッシュを焚かず、仏像に彩色が施されていなければ色褪せ等の問題はないとのこと。そして文化財を保護するという点においては、「ここだけはOK」という撮影可能なポイントを作ることで納得して頂けるのではないか、とお答えくださいました。たまに団体参拝などでこっそり隠し撮りされている方がおられます。監視カメラもありますし「バレてますよ」と言いたいところですが、逆に「そこまでして撮りたいものか」とも考えさせられます。信仰の対象を写真に収める是非なども含めて慎重な議論が必要ですので、引き続き検討していきたい課題です。
 ちなみに第4回のテーマは「仏教を描く新しいメディア」。開催は4/7(土)で聴講料は500円。単発受講も可能で予約不要です。
http://bcrken.jp/
「一経入魂」

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住職 佐山拓郎(平成26年 普山 第40世)

昭和のある年の秋彼岸、東京下町の小さなお寺で生まれる。
前職はサラリーマン。縁あって目黒の羅漢寺の住職となる。

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縁を大切にしたいと人気声優と手紙のやりとりを続け、
今年の1月には彼らが司会を務めるラジオ番組にも出演する。

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